また世間を驚かすようなニュースが報道されました。
驚くという表現は、適切ではないかもしれません。
でも、個人的には、どうしてもスルー出来る話題じゃない。
娘のために、実母が変わりに子供を妊娠する。
当事者でなければ、この究極の選択、そして、決意と覚悟はわからない。
自分にとって、他人事には思えないのです。
どんなにか、辛い思いでいたでしょうか。 苦しみ、苦しみぬいて。。
母と娘の思い。 親子としての絆。 計り知れません。
不妊について、良く分からない人が、とやかく言うことだけはやめて欲しいと思います。
本人は、よく分かっているのですから。 きっと。
まして、代理者は、実母なのです。
私の母とも、この話題について話したことがありました。
私達の意見は、一致していました。
私と母は、この選択は選ぶことは無いという結論でした。
物凄く重大なテーマについて話したなあと後から思いましたけど。
母にとっても、他人事のように思えないと感じたことがあったそうです。
今回の報道では、母と同じ世代(60代)の方が、
娘さんの為に妊娠をしたということでしたので、衝撃でした。
既に、時間が経過してからの公表でしたので、
今は、健康状態も回復しているのでしょう。
まだまだ、日本では、不妊についての理解、支援が表面化していないように思います。
しかし、現実的には、ますます増えているのが現状だとか。
高齢結婚にともない、出産する時期も遅くなる。
35歳以降は、高齢出産という位置づけになっています。
見た目が元気そうな方でも、体の中、卵巣の機能は確実に低下していくそうです。
女性だけでなく、男性不妊も多い。 男性は、受け入れる率が極めて低い。
婦人科へ検診するということも、気持ちの問題もあって、消極的な方が多い。
デリケートな部分だけに、難しいのですけど、時間が経過していくとそれだけリスク増。
もっと、気軽に受診できるような、安心できるような領域になって欲しい。
婦人科、産科、小児科が減少している今、これからの少子化問題は、本当に深刻。
子供が欲しくてもできない、あきらめざるをえない女性が沢山います。
そういう女性の皆さんにも、もっと目を向けて欲しい。 声を聞いて欲しい。
時を同じくして、夕方のニュースでは、
出産時の医療事故と思える事件についての判決が出ました。
判決は、当時の担当医師に対して無罪を言い渡しましたね。
無罪という報道を見て、大きく深いため息をつきました。
どう受け止めるべきなのか。 まだ、わかりません。
新しい命が誕生し、そして、同時に大切な命が途絶えたのです。
来年から、裁判員制度がスタートしますが、
きっと、私は冷静に判断できない人間でしょう。 向いていない。
無罪なんて、とても言い渡すことなど出来ません。
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